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ProtonVPNのレビュー

概要: ユーザーのプライバシーとセキュリティに重きを置くVPNをお探しの場合は、ProtonVPNがすべての条件を満たしてくれます。物理インフラにおいて右に出るものはおらず、地下にデータセンターを構え、独自のダブルホップVPNサーバー設定を実装しています。開発元はProtonMailのメーカーであるため、VPNの高い品質も納得です。オープンソースかつ外部の監査が入っている製品でもあります。スイスのセキュリティ企業が開発したこのサービスが、VPNというものをどのように変えたのか、このレビューで知っていただきたいと思います。
👍 メリット:
  • 強力なデータプライバシー保護で知られるスイスが拠点
  • WireGuard、OpenVPN、IKEv2、PPTP、L2TPといった強力なセキュリティプロトコル対応
  • 他のVPNでは通常提供していない高度な機能が豊富
  • Secure Coreサーバーネットワーク
  • 漏洩なし、ゼロログ
  • 外部機関による監査済み
  • 最大10 Gbpsの高速接続
  • 広告、マルウェア、トラッカー、スパイウェアをブロックするアドブロッカー機能あり
  • Windows、macOS、Android、iPhone/iPad、Linux、Chromebook用のオープンソースのネイティブアプリ
  • Invizbox、AsusWRT、DD-WRT、OpenWRT、pfSense、Tomato router、FreshTomato、Vilfoなどの複数のルーターをサポート
👎 デメリット:
  • 当リスト内の他のVPNよりも高価
  • プランごとの価格設定がわかりにくい
  • 小さめのサーバーネットワーク
  • 電話、ライブチャットでのサポートに対応していない
セキュリティとプライバシーの機能

当サイトでテストを行ったVPNのほとんどは、軍事レベルの暗号化を採用しています。そのため、それ自体は特筆すべき特徴ではありませんが、ProtonVPNのインフラはずば抜けたものがあります。確かに、ProtonVPNは他のVPNと同様に、AES-256暗号化を採用し、IKEv2、WireGuard、OpenVPNなどのプロトコルを使っている他、キルスイッチ機能、ノーログポリシー、DNS漏洩防止機能などを備えています。ただし、他社と一線を画す点もいくつかあります。

まず、ProtonVPNはユーザーのインターネットトラフィックをプライベートに所有されているサーバーのキャッシュを通じて送信し、ハッキングやデータ侵害、その他のネットワーク攻撃からユーザーの接続を守っています。このサーバーは、通常のVPNサーバーではありません。Secure Coreと呼ばれるProtonVPNのサーバーネットワークは、地下深くの軍事基地に設置されています。その基地はどこにあるのかと言えば、スイスのアルプスにあります。これ以上の物理的なセキュリティ対策は他にないと言えるでしょう。

ProtonVPNはスイスを拠点としているため、ISPや政府機関、携帯電話ネットワーク、メールプロバイダーなどはProtonVPNにユーザー情報を共有するように強制することはできません。また、ProtonVPNのアプリは100%オープンソースであり外部機関の監査を受けていることから、開発元がユーザーに隠していることは何もないことがおわかりいただけるでしょう。さらに、以下の機能によって監視の目を避けることができます。

Tor over VPN: ProtonVPN はTor over VPNの機能を搭載しているため、ダークウェブに安全にアクセスできます。複数のランダムなノードを通じてトラフィックを送信するため、ユーザーのオンラインアクティビティを追跡してIPアドレスを把握するのはほぼ不可能になります。

Forward Secrecy:この機能は、オンラインのメッセージやチャットを覗き見から守ります。各メッセージや電話、ページのロードごとに新しい暗号化キーを生成し、第三者がオンラインの会話を盗み聞くことを難しくします。

VPNアクセラレータ: ProtonVPNは、マルチコアプロセッサーを用い、レイテンシとTCPの輻輳を減らすことで、接続速度を最大400%上げることが可能になっています。これは主に地理的に遠いサーバーに接続する時に適用されることを覚えておきましょう。近くのサーバーに接続する時は、この機能の恩恵はそこまで感じられません。

アドブロッカー(NetShield): 広告やマルウェア、スパイウェア、トラッカーを防ぎ、日々のブラウジングがより安全で速くなり、広告に煩わせられることがなくなります。

サーバーネットワーク

ProtonVPNのサーバーネットワークはは、61カ国に1,429のサーバーと大変小規模です。しかし、これは侮れません。実は、業界で膨大なネットワークを誇るサービスのサーバーの多くは、仮想サーバーでその数を稼いでいます。ProtonVPNは、サーバーの数こそ劣りますが、それよりもサーバーの質に力を入れているのです。また、サーバーはゲームプレイや大きなファイルのダウンロードに最適化されているだけでなく、ほとんどの場所で最大10 Gbpsの接続が可能で、VPN接続速度としては最高速度を提供しています。

速度と安定性

VPNを使用している間、インターネットの速度は10~20%遅くなります。私たちが使っているインターネットの速度は通常100 Mbpsで、ProtonVPNを使うと80~90 Mbpsになるだろうことが予想されました。実際の数字をテストして試してみたところ、近くのサーバーに接続した際は速度低下は約5%でした。

一方、遠方のサーバーに接続した時は22%の速度低下がみられました。最大20%の低下という予想を超えた数値となりましたが、それでも問題なくマルチプレイヤーゲームで遊ぶことができました。

対応しているプラットフォームとデバイス

自宅または外出先ですべてのデバイスを保護できます。ProtonVPNは、Windows、macOS、Android、iPhone/iPad、Linux、Chromebook用のオープンソースのネイティブアプリを提供しています。また、ルーターにProtonVPNをインストールすれば家中のデバイスをすべて保護できます。ルーターはInvizbox、AsusWRT、DD-WRT、OpenWRT、pfSense、Tomato、FreshTomato, Vilfoに対応している他、OpenVPNかIKEv2を「クライアント」としてサポートしているルーターならどれでもProtonVPNを使うことができます。

価格

ProtonVPNはプランごとにそれぞれ価格を設けており、現在は無料版の他に、ベーシック、プラス、ビジョナリーの3つの料金プランがあります。


以下が各プランの特徴です。

ベーシック
• 40以上の国に350以上のサーバー
• 2台のデバイスでVPN接続が可能
• 高速
• 厳格なノーログポリシー
• アドブロッカー(NetShield)

プラス
• 61カ国、300以上のサーバー
• 10台のデバイスでVPN 接続が可能
• 最も高速(最大10 Gbps)
• 厳格なノーログポリシー
• アドブロッカー(NetShield)
• Secure Core VPN
• Tor over VPN

ビジョナリー
•プラスプランの機能全て
• ProtonMail Visionaryのアカウント

1年契約だと20%、2年契約だと33%の割引が適用され、1カ月当たり4~24ドルとなります。スイス製のセキュリティ製品は安くはなく、ProtonVPNはVPNの最高価格帯に位置します。とはいえ、サービスが自分には向いていないと思った場合は、最初の購入日から30日以内なら返金を受け取れます。

カスタマーサービス

この価格帯のサービスなら、カスタマーサポートは複数の問い合わせ方法が用意されているだろうとお考えだと思います。最低でもライブチャットサポートはあるだろう、と。しかし残念ながら、ProtonVPNのサポートへの問い合わせ方法は1つしかなく、サポートリクエストをまたはcontact@protonvpn.comにメールを送るという方法のみです。

そこでオンラインフォームから質問を送ってみたところ、たった数時間で返信が来ました。返信内容は明確で詳しく、役立つものでした。数時間待てない場合は、サポートセンターのページを確認するのも良いでしょう。サポートページに多くのことが載っているわけではありませんが、ダウンロードや設定、コンテンツアクセス、決済、トラブルシューティングなどに関するよくある質問セクションを読むことができます。
 
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